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お定まりのラジオ少年からスタートして、気が付いてみたらもう半世紀近くもCQ、CQと叫んできた計算になります。今のようにハイテクの無線機がなかった時代にはアルミの板を曲げてケースを作り、それに部品を取り付けるといった、」すべて自作の送信機、受信機、そして銅線を伸ばしたアンテナだけでしたが、それでも知らない土地までトイレの電球をともすくらいの小さな電力で自分の電波が届くことに最高の喜びを感じたものです。

(以上は電通・社友報 今月の多士多才 アマチュア無線技士よりハムライフ半世紀から冒頭の一部抜粋)


松本さんの履歴は多彩を極める。昭和13年(1938)3月5日生まれ、東京都出身、昭和30年〈1955〉JA1AYC開局、昭和34年〈1959〉通訳案内業試験に合格、昭和36年(1961)早稲田大学政経学部卒業、昭和36年(1961)株式会社電通入社。平成9年(1997)インターアドマーク(在ジャカルタ)出向 総支配人。一方、JARL評議員、支部長、理事、常任理事を歴任したほか、BQ9P、プラタス島DXぺディション(2001年3月 6日~15日)に参加、その後KH0/JA1AYCを運用するなど精力的に活動しました。


↑中央JA1AYC松本正雄氏 JARL常任理事 右 W5JBP Jim Hanyie氏 ARRL第13代会長
↑中央JA1AYC松本正雄氏 JARL常任理事 右 W5JBP Jim Hanyie氏 ARRL第13代会長

松本正雄さん(2003年6月27日 SK)は、2004年12月3日、読売新聞東京本社の大会議室で開かれた第 78 回よみうりアワード表彰式で「世界一万局よみうり アワード」を受賞されました。(代理出席 JA1FUY、同伴・JJ1HKS) 


よみうりアワード事務局から夫人宛にメッセージが寄せられました。 JA1AYC 受賞 世界一万局よみうりアワード「証」 世界第60号 『JA1AYC松本正雄殿におかれましては、 表彰式を待たずに、ご逝去されたこと、改めてお悔やみ申し上げるとともに、ご存命中に開催に至らなかったことにつきまして、まことに残念であり、申し訳なく思います。ご都合が許せば、ぜひご出席いただきたく、ここにご案内申し上げる次第です。』


↑在りし日のJA1AYCのシャック。CW・RTTYの装置が充実していました。
↑在りし日のJA1AYCのシャック。CW・RTTYの装置が充実していました。

松本さんはCWの名手としても知られ、友人とおしゃべりしながら指は間断なく動き続け、交信を次々とこなして周りの人を驚かせる一幕も。V/UHFでのラグチューも好み毎日一交信をノルマとし。モービル運用もこよなく愛する好奇心の旺盛な方であり多才なアマチュア無線家でありましたが、急な病の発症により夭折しました。

↑1997年頃9V1XO、JA1FUY、JF1GUQとアイボールQSO(世界遺産のシンガポール植物園)
↑1997年頃9V1XO、JA1FUY、JF1GUQとアイボールQSO(世界遺産のシンガポール植物園)
↑KH0/JA1AYCのQSLカード
↑KH0/JA1AYCのQSLカード

松本さんの著作は「アマチュア無線マニュアル」電波新聞社刊、「QSOテクニック 常識のウソ、ホント」」「リグ談義 常識のウソ、ホント」電波実験社刊、月刊モービルハムに「Discover Ham Life」を終刊まで連載しました。なお、同名のWebサイト記事JA1AYCの「Discover Ham Life」を併せてご覧ください。


(JA1FUY/NV1J)2025/02/10


 

1983年12月30日、台湾台北市を観光で立ち寄った時の事、台湾で唯一のアマチュア局BV2A & BV2Bクラブ局に突撃取材を試みました。事前に所在や電話番号を調べておいたものの会える確約がないままホテルに入り、同行の中国語通訳に連絡を取ってもらうと訪問を快諾してくださいました。タクシーで夜道を急ぎBV2Aへと向かいました。


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↑BV2A BV2Bを運用するTim Chen氏 1983年12月30日訪問時に撮影

突然の訪問にも関わらずにこやかな笑みをたたえて出迎えてくださったBV2A BV2BのTim Chen ティム・チェンさん。JA1FUYと同行のスタッフをシャックへ招き入れてくださいました。台湾唯一のクラブ局に興味津々、写真撮影の許可をいただきシャック全景、ティムさんを主役に免許状の果てまでシャッターを切りました。


1991年9月8日~12日、中国北京で開催のIARU(International Amateur Radio Union)Reg.3国際アマチュア無線連合第3地域総会の会場でティム・チェンさんに会うこととなりました。後年、中国福建省福州市のBY5RAの記念行事に参加のティム・チェンさんに再会する機会もあり、折に触れ親しい交流が続きました。

↑1983年12月30日 BV2A Tim Chen氏とアイボールQSO
↑1983年12月30日 BV2A Tim Chen氏とアイボールQSO
↑1983年12月30日訪問時BV2A, BV2Bのシャック
↑1983年12月30日訪問時BV2A, BV2Bのシャック
↑1991年9月8日、北京で開催のIARU Reg.3会議でアイボールQSO
↑1991年9月8日、北京で開催のIARU Reg.3会議でアイボールQSO
↑BV2A ティム・チェン氏(2006年2月22日SK)とJA1AN 原 昌三氏(2018年6月9日SK)
↑BV2A ティム・チェン氏(2006年2月22日SK)とJA1AN 原 昌三氏(2018年6月9日SK)

(JA1FUY/NV1J) 2025/01/28

 

JA1EYL 山田千鶴恵(やまだ ちづえ)さんが免許を取得されたのが1960年、夫の一夫さんもJA1EYMを同時に開局しておられます。当時ハムになられた動機を「新聞紙上でハムを知り自分も空で全国とお話がしてみたい。」同年10月見事に国家試験にパスされて11月に開局されました。


その後、山田さんは1957 年に JA1AEQ/阿部芙美さん、JA1YL/菅邦さん、JA0EC/小林きみさんが設立したJLRS(Japan Ladies Radio Society)へ入会し、後年、会長に就任した経歴を有します。


ここに掲げる写真は2010年4月3日、DF2CW(ex JA7HM)壱岐邦彦氏が率いるJAIG(Japanese radio Amateurs In Germany)ドイツ訪日団が東京にやってきて日本のハムと交流しました。この時JLRS 元会長のJA1EYL山田千鶴恵さんが歓迎の挨拶をしましたが、50年ぶりにホリゾンタルクラブで一緒だったJA1CVFとJA1FUYが山田さんと再会してDF2CW、JF1GUQを交えて撮った一枚がこれです。


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↑左からJF1GUQ JA1CVF JA1EYL DF2CW JA1FUY 2010年4月3日、東京・上野精養軒にて撮影。

↑JA1EYL アイボールQSOカード
↑JA1EYL アイボールQSOカード

Horizontal Club 1961年5月号(N0.3)「主婦とHAM」を発表し、主婦のアマチュ無線への向き合い方を考察しておられますので、その記事を抜粋して参考に供します。


昨今のレジャーブームで主婦のレジャーの利用も数々あるが、ハム等井戸端会議や(お空の井戸端会議かも知れぬが)デパートめぐりに費やす時間を未知の世界開拓に当てるとはFBな事と自負し始めたが、お花や洋裁の如く、それによって身を立てる事も可能というのでなく、あくまで趣味と研究に止まるものであるから そこに限度があり主婦の趣味としては難しい点もあるが、仲間入りした上は多くの知識を得またたしなみたいものと皆様方の御指導ご理解をよろしく。(何だかPRみたい) OMの方々のお世話にならず故障の一つも直したい。より良きものを作りたいと本を読んでも独学では理解しにくく、気軽に行ける講習会でもあったら是非時間を作ってと念願していますが・・・・。


(JA1FUY/NV1J) 2025/01/23

 
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