旅行先に対応した変換プラグが必要。もし合わなかったらどうする?

海外のプラグと変換プラグ

by Shinzaburo Kawai, JA1FUY/NV1J

スイス連邦に旅行することになり、慌ただしく携行する電子機材を点検しました。海外でも使える携帯電話、ビデオカメラSONY HDR-CX370)、デジタルカメラ(OLYPUS μ-9000)、iPod touch、ワイヤレスステレオヘッドホン(MW600-B)、それに小型の10.1インチ・ノートパソコン(SOTEC  C204A3)</font>を携帯します。いずれも小型のサイズばかりなので携行にそれほど不便がないが、それぞれに充電用のAC電源が付属するため、トータルでかさばるのは間違いありません。

ノートパソコンはメールの送受信のほかにSkype電話、観光情報を探すのに便利ですし、Yahooニュースで日本の状況を知るための便利なツールとして手放せません。いまどきのカメラは静止画と動画を1台でカバーできるのはわかっていますが、やはり1台に特化したカメラを使いたいという気持ちが強くデジカメとビデオカメラを持ち歩いています。

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有線LAN端子(左)、右が3ピンの差し込みコンセントCタイプ (3つのピンの内、真ん中のピンはアース)

一方、iPod touchとBluetooth対応のヘッドセットは主に航空機のオーディオシステムにつないで使うため、これまた旅行に欠かせないツールとなっています。出発前夜、スイス連邦の差し込みコンセントと変換プラグを調べました。 手元にある【世界電気事情地域別一覧表】によるとプラグタイプは[C]、電圧は230ボルトとわかりました。[旅行用アダプタープラグ]の中から[C]タイプを探したが、あいにく見当たらなくて似たような形状の[B-1」と[SE]の二つが代用できると考えてバッグに詰めました。 これが大きな間違いを起こす元とは考えず、現地で慌てることになるとは夢にも思いません。

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変換プラグ 左からB、C、SEタイプ

いい加減な選択に泣く!
 

ご存じのように海外旅行用の変換プラグはA B C SE O BF B3 O2 の8タイプがあります。コンセントの形状を調べるとスイスはC、手持ちにないので似た形状のBとSEを持って行きました(これが間違いの元)です。チューリッヒのホテルで、部屋に入りコンセントを探して驚愕しました。差し込みは3つ口のCタイプで持参の変換プラグはBタイプとSEタイプの二つ。Bタイプのピンはφ5.0、SEはφ4.8、Cタイプはφ4.0・・・BとSEはピンが太く挿入できません。「なんてこったぁ」絶体絶命!

変換プラグを探す
 

このままではノートパソコン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話、iPod touchの充電ができません。なんとしても変換プラグを手に入れなくては旅行が続けられない。もしかするとフロントにあるかもしれないと思いつつ、時差調整(日本時間からマイナス7時間)のためとりあえず眠ることにしました。 ツアーの宿命で朝食の時間、荷物出しの時間、バス集合時間などが決められていることもあり、旅行者に与えられた自由時間があまり与えられていません。変換プラグは「スーパーマーケット、コンビニ、電器店にきっとあるはず」と考えて、繁華街に行く機会を狙いました。

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左がCタイプ。右がスイスで購入した変換プラグ

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ピンを挿す穴(A、B、SEに対応)

意外にもその機会がすぐに巡ってきました。チューリッヒから観光バスに乗ってシャモニーへ行く高速道路でトイレ休憩でパーキングエリアに立ち寄った時に、日用品や土産物を売るショップ(コンビニエンス・ストア)でCタイプからA、B、SEに変換する独特のプラグ(上の写真)を見つけました。
 

値段は6.50スイスフラン(約600円)。差し込みのピンが3本、変換プラグのピンを挿す穴の口径に融通があり、BとSEが挿せると判断して「少し高いな」と思いながら購入しました。スイスの物価が高いのは周知ですが、日本食レストランで見た「ラーメン定食」34ユーロ(約3,600円)には驚きを通り越してあきれました。因みに変換プラグCタイプを日本で購入すると160円~200円で手に入りますから、ばからしい感じがしないでもありませんが、不案内な外国では背に腹は代えられません。

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ブレバン展望台から眺めた「シャモニ・モン・ブラン」標高4,810m

海外主要国・電圧と主なプラグタイプ
 
海外出張、旅行に出かけるときは電圧とプラグタイプを調べてから出かけるのが常識となっています。ネット検索で[変換プラグ]と入力すると下表(SASCOMのマニュアルの一部)のようなデータが得られますので、お出かけ前に変換プラグを用意しておかれるように勧めたいと思います。充電器は海外にも対応するAC100V~240Vがお勧めです。日本のAC100使用を海外に持って行かないようにしましょう。
 

ここで失敗談を一つ。上海のホテルで携帯電話の充電器(AC100V仕様)をAC220Vにつないで一瞬でオシャカにした恥ずかしい話があります。幸い3泊4日の短い滞在のため充電をしなくても済んだものの、うっかりが招いた手痛い体験が教訓となりました。その後、AC100V~240V仕様の充電器(980円)に替えて持ち歩いています。

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 Cタイプと3つ口コンセント(Aタイプ)
 

写真の左が日本仕様のAタイプ3つ口コンセント、右がCタイプ、上の表からスイスのプラグが[CとSE]が対応するとわかりますが、チューリッヒのホテルではCタイプしか使えないため、このデータを信じてSEタイプを持っていたとしてもピンが太くて使えないこともあります。写真に示すCタイプならこれ一つでスイスのコンセントに対応したのはいうまでもなく、写真の右側に示す Aタイプ3つ口コンセントと組み合わせると、3つの充電器を同時につなげて便利に使えます。
 

ただし、これは100円ショップで買ったもので15A 125V中国製。 これまで中国(220V)とスイス(230V)、ドイツ(230V)で使って問題なかったのでよしとしています。充電器に流す電流がいずれも小さいので問題ないと思っていますが、230V用を見つけたら購入して交換したほうがいいでしょうね。
 

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左が日本仕様のAタイプ3つ口コンセント、左がCタイプ

マルチプラグ
 
スイス旅行で初めて変換プラグで失敗して、どんなタイプのコンセントにも対応するマルチ変換プラグなら失敗がありません。よく飛行機の機内誌で「マルチタイプ変換プラグ」を5千円前後で見かけます。「一つあってもいいな」と考えつつも高い値段にいまひとつ手が出ません。単機能の変換プラグなら160円から200円で手に入ることを考えると、「随分高いな」という印象です。

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サスコムM(左)とサスコムS(右)

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携帯容器に収納すると、コンパクトになる

しかしながら、外国でコンセントに合わない変換プラグを手にして悲嘆にくれるくらいなら、値段が高くても万能タイプを一つ持っていると安心できるという結論に達しました。そこでネット検索で「変換プラグ」を探すといろいろなタイプがあることが分かり、慎重に検討した結果、SASCOM「サスコム」(㈱トラベラーハウス) 2,552円(送料込)をAMAZONドットコムを通じて購入しました。 手元に届いたサスコムはアイデア商品らしくユニークな形をしています。
 

サスコムMの2つのピンは間隔(バネ入り)を変えられるのでBF、B3、B、C、SE、O、OCの各タイプに適合するため、これ一つを携帯すると世界のどこの国に出かけても変換プラグで苦労することが無くなるはずです。上の写真(右)のようにコンパクトに収納できるスマートな形状が気に入っています。詳しい使い方は、サスコムの取扱説明書を参照ください。

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(サスコムの取扱説明書から転載)

まとめ
 

今回、携帯した電子機器の充電器は全てAC100V~240Vに対応しているため、変圧器を用意する必要がありません。差し込みコンセントの形状に合わせて変換プラグを用意するだけで済むようになりました。最小でも携帯電話とデジカメの充電器は使うため、相手先の差し込みコンセントに合った変換プラグを用意しなくてはなりません。そのためには、これから用意するならマルチプラグが賢明かもしれません。そして充電器のAC入力は100V~240V仕様に揃えておきますと慌てなくて済むと思います。
 

【参考】
サスコム取扱説明書
サスコム ホームペー