米国の気象庁NOAAの宇宙天気予報センター(SWPC)はサイクル25(太陽周期)の当初の予測を大きく上回って2025年にピークを迎えると発表しました。SWPC/NOAA グラフィックは太陽黒点の最大値が2025年に到達する可能性が高いことを示しています。
年頭のSSN 11、12から上昇を辿り1月16日102をピークに低迷している頃、NOAA宇宙天気予報センターの太陽周期の進行に勇気づけられた方が少なくないでしょう。小電力でもDX交信ができるのはアマチュア無線のだいご味ですから、もしかするとアマチュア無線人口の減少傾向に歯止めがかかるかもしれません。
昭和35年(1960)7MHz AM 10 Wで開局、しばらくして50MHzのクリスタルコンバーターを作り、TVの300Ω平行フィーダー線を利用してフォールデッドダイポールを、2階の軒先に画鋲で留めた簡易なアンテナでVKの強力な信号を受信して驚愕した記憶が鮮明に残っています。当時のサイクルは22、絶頂期を経験したことになります。
そしてサイクル23ではHFモービル運用でDX交信を存分に楽しみました。カリブ海を航行する大型船と28MHz SSB 10Wで交信したり、21MHz SSBでVKのモービル局とラグチューしたり、上海のBY4ALCが市内の144MHz FM局を中継して交信するなど好コンディションに支えられて運用の幅を広げてくれました。
サイクル24ではグアムのレンタルシャックからKH2/NV1Jで運用してJA、EU方面からパイルアップを受けて快哉を叫び、その後、小笠原、対馬、八丈島へ移動運用を敢行しました。そして待望の1kWの免許を得てRTTYコンテストに毎回参加、徐々にSSN低迷期に突入して今日に至ります。わずか3年後にサイクル25が来るとは・・・もしかして有終の美を飾れるかもしれません。
(JA1FUY/NV1J) 2022/01/24
↑米国の気象庁NOAAの宇宙天気予報センター(SWPC)太陽黒点数の進行
↑情報通信研究機構「宇宙天気予報センター」による12月23日から1月20日の太陽黒点相対数の推定値
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