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忘れえぬ人々(9) JA1AYC 松本正雄氏

執筆者の写真: JA1FUY/NV1JJA1FUY/NV1J

更新日:2月21日

お定まりのラジオ少年からスタートして、気が付いてみたらもう半世紀近くもCQ、CQと叫んできた計算になります。今のようにハイテクの無線機がなかった時代にはアルミの板を曲げてケースを作り、それに部品を取り付けるといった、」すべて自作の送信機、受信機、そして銅線を伸ばしたアンテナだけでしたが、それでも知らない土地までトイレの電球をともすくらいの小さな電力で自分の電波が届くことに最高の喜びを感じたものです。

(以上は電通・社友報 今月の多士多才 アマチュア無線技士よりハムライフ半世紀から冒頭の一部抜粋)


松本さんの履歴は多彩を極める。昭和13年(1938)3月5日生まれ、東京都出身、昭和30年〈1955〉JA1AYC開局、昭和34年〈1959〉通訳案内業試験に合格、昭和36年(1961)早稲田大学政経学部卒業、昭和36年(1961)株式会社電通入社。平成9年(1997)インターアドマーク(在ジャカルタ)出向 総支配人。一方、JARL評議員、支部長、理事、常任理事を歴任したほか、BQ9P、プラタス島DXぺディション(2001年3月 6日~15日)に参加、その後KH0/JA1AYCを運用するなど精力的に活動しました。


↑中央JA1AYC松本正雄氏 JARL常任理事 右 W5JBP Jim Hanyie氏 ARRL第13代会長
↑中央JA1AYC松本正雄氏 JARL常任理事 右 W5JBP Jim Hanyie氏 ARRL第13代会長

松本正雄さん(2003年6月27日 SK)は、2004年12月3日、読売新聞東京本社の大会議室で開かれた第 78 回よみうりアワード表彰式で「世界一万局よみうり アワード」を受賞されました。(代理出席 JA1FUY、同伴・JJ1HKS) 


よみうりアワード事務局から夫人宛にメッセージが寄せられました。 JA1AYC 受賞 世界一万局よみうりアワード「証」 世界第60号 『JA1AYC松本正雄殿におかれましては、 表彰式を待たずに、ご逝去されたこと、改めてお悔やみ申し上げるとともに、ご存命中に開催に至らなかったことにつきまして、まことに残念であり、申し訳なく思います。ご都合が許せば、ぜひご出席いただきたく、ここにご案内申し上げる次第です。』


↑在りし日のJA1AYCのシャック。CW・RTTYの装置が充実していました。
↑在りし日のJA1AYCのシャック。CW・RTTYの装置が充実していました。

松本さんはCWの名手としても知られ、友人とおしゃべりしながら指は間断なく動き続け、交信を次々とこなして周りの人を驚かせる一幕も。V/UHFでのラグチューも好み毎日一交信をノルマとし。モービル運用もこよなく愛する好奇心の旺盛な方であり多才なアマチュア無線家でありましたが、急な病の発症により夭折しました。

↑1997年頃9V1XO、JA1FUY、JF1GUQとアイボールQSO(世界遺産のシンガポール植物園)
↑1997年頃9V1XO、JA1FUY、JF1GUQとアイボールQSO(世界遺産のシンガポール植物園)
↑KH0/JA1AYCのQSLカード
↑KH0/JA1AYCのQSLカード

松本さんの著作は「アマチュア無線マニュアル」電波新聞社刊、「QSOテクニック 常識のウソ、ホント」」「リグ談義 常識のウソ、ホント」電波実験社刊、月刊モービルハムに「Discover Ham Life」を終刊まで連載しました。なお、同名のWebサイト記事JA1AYCの「Discover Ham Life」を併せてご覧ください。


(JA1FUY/NV1J)2025/02/10


 
 
 

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