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Dell Inspiron 3583のグレードアップ

最弱スペックと言われるノートパソコンを機能強化。SSD追加で通常使用問題なし

事はWebサーフィン中、Dellのノートパソコンが格安で販売されていると言うニュースを見て始まりました。

■Dell通販サイト
https://www.dell.com/ja-jp/shop

Inspiron 15 3000(3583)エントリー 42,980円が23,000円割引で19,980円になっています。さらにオンライン割引の17%クーポン適用によりネット情報よりもさらに安く16,583円で購入できるというものでした。安さにつられて思わず“ポチッ!”

主なスペック

CPU:Celeron 4205U(2コア/2スレッド)
RAM:4GB DDR4 2666MHz(増設可)
HDD:1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA 
OS:Windows 10 Home (64ビット) 日本語
LCDディスプレイは非光沢の15.6-インチ HD (1366 x 768)
高さ: 19.9 mm・幅: 380.0 mm・奥行き: 258.0 mm・重量: 2.03 kg

いわゆるロースペックのエントリーモデルです。同ページの「製品レビュー」には「動作が重い」と酷評されています。実際に初期設定から画面に何も表示されない時間が長くて、故障しているのかと疑うほどでした。オフィシャルサイトの動作が重いレポートには同感です。では、何が原因で異常なまでの動作遅延を起こしているのでしょう。OSを起動させただけですから、いわゆる重い作業を行っているわけではありません。

初期設定を終わった後に電源ONから、標準機能のエクスプローラーが立ち上がって使えるまでの時間を測定してみました。

電源ONからロゴマークが表示されるとそれから1分間は画面がブラックアウトのままです。ログイン画面が表示され、しばらくするとオープニング画面になりますが、タスクバーにはまだエクスプローラーのアイコンが出てきません。ストップウォッチで3分が経過したところでようやくアイコンが出揃いましたが、画面は起動しても内容が表示されず5分になろうとしているところで、やっと動作が確認できました。これでは酷評されても仕方がないでしょう。
 

過去の経験から、エントリスペックのノートパソコンをたくさん試用してきましたが、これほど動作が遅延するモデルは見たことがありませんでした。CPUは同機で採用されているCeleron 4205U程度の物で、最近再生したWiZ KIC14LTEはAtom x5-Z8350を搭載していますが、これほどのストレスは感じたことがありませんので動作遅延の原因はCPUでは無いと読みました。
 

アイコムIPリモートコントロールソフトウェアS-BA1 Version 2をインストール。

WiZ KIC14LTE
 

少し脱線してWiZ KIC14LTEの話をさせていただきます。これは恵安というメーカーが発売しているノートパソコンで、安売り王のドン・キホーテでは別モデルが19,800円で販売されていて、ローエンドモデルが主にラインアップされているブランドです。価格はオープンプライスで何度も改訂されていますから正確にはわかりませんが、4万円前後のモデルです。仕様の異なるシリーズが多数販売されていますが、内容はあまり変わっていないように思います。以前「JUNK EXPRESS」で紹介した「OS更新に注意が必要な恵安 WiZ ノートパソコン(KI14HD-NB)」は姉妹機にあたります(2021年1月19日)。

KIC14LTEを簡単に説明すればKI14HD-NBにSIMフリーの通信回線機能を追加したモデルと言えます。前回も「訳あり商品」で格安入手しましたが、同様のチャンスがまたしても巡ってきました。何かの原因でOSが削除された使用感のほとんど無い極上のKIC14LTEがYAHOOショッピングモールに7,800円(税・送料込み)で出品されていました。恵安のノートパソコンは特殊な(と言うより旧型の)ドライバーを使用しないと機能しないデバイスが採用されていて、Windows 10のインストールメディアからクリーンインストールすると、多くの機能が使用できない問題を抱えています。そのデバイスドライバーはメーカーサイトでは公開されておらず、請求すると修理扱いで約2万円の費用がかかるとネット情報がありました。

幸い直前にKI14HD-NBを入手して、Windowsアップデートも完了している実機がありますから、そこからデバイスドライバーを流用することができました。一般的な作業で、覚えておくとお得ですので紹介しておきます。以下の場所にあるFileRepositoryフォルダをUSBメモリに保存して、そこからデバイスドライバーをインストールします。C:\Windows\System32\ DriverStore

これでKIC14LTEが無事に再生できたのですが、なかなか骨の折れる作業でした。ひとつはOSの違いです。KI14HD-NBはWindows10 Home 64ビット、KIC14LTEは同Proがインストールされていましたので、回復ドライブが流用できませんでした。さらに、32GBのストレイジ容量は同じなのですがOSの違いによる空き容量の減少に次回のWindows大規模更新を考慮するとOfficeソフトのインストールはあきらめざるを得ませんでした。KIC14LTEは本体のみの入手でしたが100円ショップのダイソーで充電器とケーブルを用意します。

追加費用は660円でした。これで問題なく動作しています。RS-BA1をインストールしましたので、これ1台でどこからでもリモートでHF帯が運用できるシステムの完成です。
 

話を戻してDell Inspiron3583の検証ですが、直感的にHDDのアクセス速度に問題があると感じました。CPUが同程度の恵安エントリーノートパソコンでも5分も起動にかかりません。恵安はSSDより安価で低速の eMMCを採用しています。それでも不具合を感じさせることがありませんから、Inspiron3583に搭載されているHDDは相当処理が遅いのでしょう。

当初SSDに取り替える事を検討しましたが、HDDをSSDに換装するのではなく、SSDを追加することにしました。どうやらM.2 PCIe3.0xNVMeタイプのSSDが搭載できるソケットが装備されているようです。事前にネットでも同様の情報を得ていましたが、メモリーモジュールを追加するため、Inspiron3583を分解してみると、SSDと表記された空きソケットが見えます。

メモリーモジュールは手持ちのPC4-21300 DDR4-2664 4GBを追加します。これで合計8GBになりました。M.2タイプのSSDにはふたつのタイプの異なるソケットが存在しますので注意します。Inspiron3583には PCIe3.0xNVMeタイプが採用されています。PCIeとかNVMeと表示されることがあります。カードエッジは大・小ふたつに分かれているので見分けがつきます。M keyタイプと呼ばれることもあります。買ってはいけないのはSATA3.0タイプの物で小・大・小の3分割されたものでB&M keyタイプと呼ばれます。

Inspiron3583を分解してみたところ。4GBメモリは追加済み。右下がSSDの搭載スペース

DellはサービスマニュアルをWebで公開しているので、それを参考に裏蓋を開けます。プラスチックの爪で固定されている箇所がありますから、隙間に爪を差し込んでゆっくり隙間を開けるようにすれば写真のように内部の全容を見ることができます。後述しますが、HDDドライブも一旦取り外すことがあります。SSDを追加するために、以下の物を用意します。

・M.2 SSD
・32GB USBメモリ
・Windows10 インストールメディア(USBメモリ16GB)

SSDは値段のこなれた512GBを新調しました。容量と価格が比例している場合を通常とすると、容量2倍をチョイスした場合、価格が2倍より高ければ値段がこなれているとは思えませんが、安くなった場合はお買い得と評価します。今回は512GBで6,645円でした。先月購入した256GBが4,000円以上しましたから、その2倍の容量で1.5倍の価格になっています。起動用に使用しますから128GB、できれば256GB、お買い得ならそれ以上の容量の物をお財布と相談して決めてください。

作業手順


1.    Inspiron3583の初期設定
2.    Windowsアップデート
3.    回復ドライブの作成
4.    Windowsインストールメディアの作成
5.    Inspiron3583の分解
6.    SSDの取り付け
7.    HDDの取り外し
8.    回復ドライブからSSDへシステム移行
9.    SSDからの起動を確認して初期設定
10.    HDD取り付け
11.    Windowsインストールメディアから起動
12.    HDDの内容を削除
13.    Windowsインストールの中断
14.    Inspiron3583を起動してドライブの管理でHDDをDドライブに割り当てる
 

このような作業内容で1日が必要になるでしょう。それぞれの作業で注意すべきところは多岐にわたります。本体を壊さないように注意深く自己責任で作業してください。
 

ポイント

回復ドライブの作成は検索窓に「回復ドライブの作成」と入力するとコントロールパネルの回復ドライブの作成に導かれます。
分解時には電源アダプターは取り外します。

4番のWindows 10インストールメディアの作成は以下のサイトで起動用デバイスをUSBメモリで作成してください。なお、インストールメディアに利用したUSBメモリを元の状態に戻すのはかなり面倒な作業になりますから、使いつぶすつもりが必要です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
 

5番の分解から10番の取り付けまで裏蓋は取り外した状態で行いますから部品を無くさないように注意して、ほこりやゴミが巻き込まないようにきれいな環境で行います。

回復ドライブやWindowsインストールメディアからの起動は、電源ONでロゴマークが表示されたらすかさずF12キーを押して起動ドライブの選択を行ってください。

作業4番まではさほど危険度はありませんが5番以降は不用意に行うと本体を壊す危険があります。保証は効きませんからそうならないように細心の注意を払ってください。

外したねじは近くにテープで止めておくと間違いが起こりにくくなります。種類の違うねじが使用されていますから注意します。

SSDはソケットに斜めに深く差し込んでから付属のねじで固定します。

回復ドライブからSSDへのシステム移行の作業中に、回復キーの入力が求められることがあります。画面に解決方法が記載されていますのでよく読んで対応してください。私はMicrosoftアカウントでログインしていましたのでaks.ms/myrecoverykeyに別のスマホでアクセスして認証後、キーを確認しました。無事にSSDからInspiron3583が起動して初期設定が終了したら、HDDの完全消去とデータストレージ化を行います。

Windowsインストールメディアから起動して、Windowsをインストールする画面で表示される「インストールする場所」のところでドライブ0の内容を削除して、1TBのHDDをすべてデータエリアとして使用できるようにします。

ディスクの管理でディスク1を認証してDドライブに設定します。

完成形のエクスプローラーの画面

デジタルビデオカメラのデーターを視聴してみると、CPUの使用率、メモリなど余裕があることが分かります。

起動までの時間を同じ条件で測定してみるとSSDでは1分で使用できるようになりました。

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