JUNK EXPRESS 

動作が遅いと処分されたi7ハイエンド機

17インチ大画面ノートパソコン
Dell XPS 17 L702X の修復

●acer Aspire 5750 タッチパッド不良で格安放出されたi5ノートパソコン ファンクションキー 一発で簡単修理!

​Takashi Hioki JF1GUQ / KA8J

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いつもの散歩コース上のハードオフで珍しいモデルを見つけました。Dell XPS 17 L702X がそれで、17インチのLCDディスプレイを搭載したノートパソコンです。多くが15.6インチいわゆる15型であるのに対して、ごく少数に17型が市販されています。持ち運ぶというよりも、どっしり備え付けるような重量感あるモデルで2011年に発表された当時のフラッグシップモデルです。

名称のXPSはeXtreme Performance Systemの略で個人向けノートPCのハイエンドモデルに与えられます。

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主な仕様

CPU Core i7-740QM(4コア/8スレッド)
RAM 8GB/DDR3-1333
HDD 500GB(7,200rpm) 2基搭載
LCD 17.3型ワイド光沢液晶(1,600×900ドット)
GPU NVIDIA GeForce GT 445M/ビデオメモリ3GB

他にはBlu-rayドライブが内蔵されています。

特筆すべきはJBL製スピーカー5W×2と12Wサブウーファーを搭載し チップセットも通常より高機能なIntel HM57 Expressが採用されている事でしょう。ノートパソコンではありますが持ち運びに苦労するほどのサイズと重量です。

414.9×287.3×32.8-38.5mm(幅×奥行き×高さ) 約3.43kg

店頭では当初19,600円の値段が付けられていましたが、私が購入したときは15,000円に値下げされていました(税別)。
不具合箇所として1.動作が遅い、2.タッチパッドの左ボタンの動作不良、3.バッテリーの不良が明記されていました。そこそこの使用感がありました。 底面を見ると 吸気口が綿埃で目詰まりを起こしています。動作が遅いのはクーリング不足で、動作モードが制限されていると推測しました。持ち帰り、すぐに分解整備に取り掛かることにしました。

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魚ではありませんが三枚におろしたところがこの写真です。

ファンとヒートシンクを取り外して清掃後、冷却グリスを塗りなおします。予測通りヒートシンクに埃が蓄積して冷却能力が低下していることをうかがわせる状態でした。グリスも固まっていて、役に立っていないように思います。

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新しく高性能な冷却グリスを塗布して軽く装着後、密着具合を確認すると良い具合にグリスが伸びでいます。再度装着し、組み直しました。

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左がオリジナルの大容量バッテリー。右が互換製品です。
バッテリーの不良は互換製品をAmazonから購入して交換しました。オリジナルの大容量モデルではなくて、容量の小さなモデルを選びましたが、バッテリーでの運用は考えていないのでこれで十分です(3,980円)。バッテリー不良のままでは、ワーニングランプが点滅するのでその煩わしさを解消するのが目的ですから、こだわる必要は無いと考えました。

最後に残るタッチパッドの左ボタンの不良は、交換部品(7,700円)を見つけましたが、ダイソーで購入したワイヤレスマウス(330円)を使用するので、そのままにしてあります。念のため、Windows10Pro 64ビットをクリーンインストールして、不足のドライバーはDellのホームページからダウンロードし、完成させました。

内蔵されている地デジチューナーはWin10用のドライバーが見つからず、使用できない不完全な復旧作業ではありますが、こうしてXPS17は10年の時を経て再び現役として活躍の場を与えられました。

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大きなボディを活かして底面にはJBL製のサブウーハーを装備し、音響性能を強化しています。

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有名音響メーカー のバッジが誇らしいDell XPS 17 L702X 。このバッジに惹かれてつい、買ってしまったJUNKノートパソコンですが、手を加えたら最高のAV機に再生できました。

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CPUグリスアップ後に組み立て途中のXPS17。手前の左右に見えるのがJBL製のステレオスピーカー。底面のサブウーハーと合わせて2.1chのサラウンドを生み出す。アルミダイキャストのシャーシーを採用するなど、贅沢な設計が高級機であることを物語っています。

acer Aspire 5750
タッチパッド不良で格安放出されたi5ノートパソコン
ファンクションキー一発で簡単修理

 
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続いてacerのノートパソコンAspire5750について報告します。この機体は「タッチパッド動作不良、電池不良」でJUNKコーナーに置かれていました。大きなダメージもなく、赤いボディは人目を引いていましたが、タッチパッド不良が購入のハードルになるのか、運良く残っていました。

CPU i5
RAM 4GB
HDD 320GB

特長のないスペックの中でi5CPUだけが光ります。5,500円(税込)ならまあまあの価格です。

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タッチパッドの動作不良は、ハードウエアのトラブルではなくユーザーのキータッチミスが原因でした。FnキーとF7キーを同時に押すとタッチパッドの動作をオン/オフできるのですが、それに気が付かないとタッチパッドが突然動作しなくなったと思ってしまいます。この機体はそのトラブルを前ユーザーが分解して直そうとした痕跡が残っていました。

取り付けビスが数本欠品していましたし、VGA出力のDB-9コネクターの上部に当たるケースが小さく欠けています。分解を試みて失敗したのでしょう。欠けたプラスチック片が内部に入り込んでコロコロ音がしていましたから、一度分解してみたのが上の写真です。中は埃もあまり入っていなくて比較的きれいな状態でした。

ここまで分解しないとC-MOSバックアップ用のCR2032ボタン電池にたどり着きませんから、新品に入れ替えて元に戻しました。
このモデルの分解は先にキーボードを取り外して、そこに隠れているネジを取り外す方式です。欠品の2.5 × 3mmのネジを補填して組み直したら、ストレスなく動作するi5ノートパソコンが蘇りました。