私は昭和35年(1960)5月28日、電話級アマチュア無線技士を取得、同年9月28日、A3、7MHz 10WにてJA1FUYを開局しました。あれから令和5年(2023)まで免許を一度も切らさず約63年が経過しました。
開局当初、電話交信の中で略符号やQ符号、和文通話表を使いアマチュア局らしさに浸っていました。この時すでにQRAを名前=自分の姓名として使っていた局(人)が少なくないと記憶しています。私は開局前から「ラジオ アマチュア ハンドブック」昭和31年(1956)6月30日6版発行 定価500円 編集人 日本アマチュア無線連盟 発行所 誠文堂新光社を精読して{Q符号表}にアマチュアがよく使うQ符号に印をつけてその意味するところを理解しました。
QRAをはじめQRH QRT QRL QRM QRN QRO QRP QRT QRU QRV QRX QRZ QSB QSL QSO QSY QTHなどに☑をつけて。これらの意味を覚えたのでしょう。先輩運用者が使う用語を聞いて鵜呑みにしない証拠が残っていました。
QRA (問)貴局名はなんですか? (答えまたは通知)当局名は・・・・です。
*昔も今も変わらぬQ符号表です。決してあなたの名前ではなく局名を言うのです。
あのフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)に「アマチュア無線での慣用として」
日本では氏名・ハンドルネームを指していたことがあった。現在はモールスでも「NAME」に代り「OP」で略す。
これも不可解な解説で意味不明、無責任と言わねばなりません。「日本では氏名・ハンドルネームを指していたことがあった、と過去形だが、現在の正解は何なのかが書かれていない。さらにハンドル(Handle)とネーム(Name)は同義語なのでおかしくないか。Handleはあだ名のようなもので上品とは言えないので、Nameを使うほうがすっきりしてよいではないか。
ついでにフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)では、
ハンドルネーム (handle name) とは、インターネット上で活動する際に名乗る仮名を指す和製英語。―中略― アマチュア無線など、インターネット上以外での名前を指す場合もある。個人の匿名性を保つためのニックネームという点において、ペンネームやラジオネームなどと同種のものである。
以前からフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)を鵜呑みにするな、正確さに欠けると言われてきたが、その事実に直面して、編集者や校閲者が関わらない環境では情報の選択が読み手の判断にゆだねられる点に留意しておきたい。
因みに電話級アマチュア無線技士から始めた私のライセンス歴は、第3級アマチュア無線技士、第2級、第1級アマチュア無線技士、そして米国アマチュアエクストラ級(NV1J)を取得して今日に至ります。
(JA1FUY/NV1J) 2023/02/27
JARL会員手帳(平成10年12月1日)第87版 Q符号のQRAに注目!
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