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私のモービルハム事始め

更新日:2023年3月25日


昭和40年(1965)頃、三菱コルト600のフロントトランクに福山電機工業の12BY7-6360ファイナル10W 51MHz FMトランシーバーを搭載しました。このトランシーバーはモービル機に特化したコントロール部を運転席に取り付けて多芯ケーブルで本体につなぎトランクに設置するタイプになります。コルト600は強制空冷4サイクル直列2気筒OHV594㏄ 25psのリアエンジンで、今の軽自動車より非力な普通自動車でした。

51MHz FM機は呼び出し周波数(メインチャンネルともいう)51.00MHzとサブチャンネルの2CHのみ。モータリゼーションの加速と共にモービルハムが増えてきて、サブCHが一つでは使いにくくなってきました。チャンネルの切り替えはコントロール部のトグルスイッチでサブCHに切り替える方式なので、多チャンネル化を迫られて、本体にロータリースイッチをつけて複数のXtal(水晶発振子)を切り替える改造に着手しました。


手元で操作できるサブチャンネルは1CHのみですから他のCHを指定されると、車を止めてトランクを開けて本体のロータリーSWを回して運転席に戻ります。一連の行動を素早く行うので手元でCHを切り替えているように見えるところがミソです。CH増設に興味を持たれたのが、のちに「VK1ARAのワンウェーラグチュー」で全国を沸かせたJA1RHL荒大助さんでした。交信中に「改造が見たい 」とリクエストされ、青梅街道の天沼陸橋(JR荻窪駅付近)で車を止めてアイボールQSOした思い出が蘇ります。


その荒さんが「51メガFMは 50メガAMやHF帯とは全く違った雰囲気で楽しかったですね!Eスポは発生するし、インターネットの一般化やスマホの登場など、SFの世界だったあの60年代後半、自分の車から手軽に、近くや遠くの異業種&異世代交流的な無線仲間や初めての皆さんと快適に交信できるのもたまらない魅力でした。」と述懐しておられます。 因みにモービルアンテナは4分の1波長、1.5mのステンレスホイップをリアバンパーに取り付けて颯爽と走行しました。

(JA1FUY/NV1J) 2023/03/18


昭和40年(1965)頃のJA1FUY 51MHz FMモービル局

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